僕の心は言葉とともにある
僕の心は言葉とともにある
これは全盲ろうの東大教授
福島智さんの言葉です。
土曜日に東京で福島さんの講演を聞く機会を
得ました。
小学生の時左目の失明に続いて右目を失明
中学生の時左耳が聞こえなくなり
18歳の時とうとう右耳も聞こえなくなりました。
暗闇と静寂の中で想像を絶する孤独を感じていました。
彼のお母様が両手を使っての
指点字を考えだし
指で「サトシ ワカルカ」との言葉を
感じた時彼の世界はまた開かれたそうです。
人は他の人とのコミュニケーションが取れなくなった時
生きる希望を失うものなのでしょう。
私たちが関わる方たちの中で
体が動かずに何一つ表現できない方や
体は動いても自分を表現できない人が
多くいます。
彼らの苦しみは、障がいそのもではなく
コミュニケーションできないこと
自分のことを分かってもらえないことです。
言葉を発するという方法だけでなく
伝えあう方法を何か一つ身に付ければ
救われるのだと思います。
その方法を探し続けたい。
そう改めて思います。
福島さんは盲ろうであっても
明るくはつらつとして素敵な方でした。