ある青年の成長の記録

彼との出会いは彼が3歳の時でした

多動で少しも落ち着くことができず、いつも高いところに上ってしまう。

一言も意味のある言葉を持っていませんでした。

保護者の方は彼の安全を守るために目を離すことができずに疲れ切っていました。

親の手を振り切って道路に飛び出してしまうことも多く

家でも高層マンションのベランダに出てしまい危ない出来事もありました。

 

「あかり」の児童発達支援に出会って視覚的アプローチと自身を肯定される毎日を過ごすことで

どんどんと落ち着くことができるようになってきました。

「あかり」で取り入れている「マカトンサイン」の獲得から言語に発展してお話もできるようになりました。

5歳からは幼稚園と事業所を併用して大きな集団生活を経験したのちに地域の学校の支援級で中学校まで過ごしました。

高校は県立の支援学校へ通いましたが、その間も当法人の「放課後等デイサービス」に通って年代に応じた体験を重ねてきました。

 

高校を卒業したのちも当法人が高等部卒業後の学びの場として開設している「あかり学園」に4年間通って

ビジネスマナーなど社会に出るための準備を重ねてきました。その4年間は同年代の生徒さんの中ではリーダー的存在でした。

学園での「働く」の授業や多くの会社への実習を経て、現在ひとりで電車で通勤して一般就労されています。

就職から約3か月が経ち「お世話になりました」と初めての給与でお菓子をもって仕事帰りにご挨拶に来てくださいました。

誰にも優しく、思いやりがあって、素敵な青年になりました。

ご本人とご家族の努力と本人を尊重する支援が、彼をここまで成長させてくれました。

どの人にも多くの可能性があることを教えてくれる彼の成長の記録です。